護国寺門前を平行に走るのは「不忍通り」です。
名前の由来は、上野の不忍池から続く通りだからです。
不忍通りは、護国寺の門の前を西側に横切り、清戸坂を上って目白通りに突き当たります。ここまでが不忍通りなのですが、この突き当りに、トンネルを造るべく工事が行われているようです。
見てきました。
東京都市計画道路幹線街路環状4号線
不忍通り 西端周辺
不忍通りの西側突き当り付近に来ました。
付近には、工事を告げる看板があちらこちらに立っています。見てみましょう。
お知らせ：東京都市計画道路幹線街路環状4号線
看板は「環状4号線」の認可区間を告げているようです。
「環状4号線」は、江東区新砂三丁目から港区高輪三丁目までを、東京都心をグルっと円を描くように繋げる都市計画道路です。未だ工事期間中の箇所が多く、全長29キロメートルのうち、半分が未開通となっています。
環状第4号線 全体図
上記が全容で、黒い線は完成した道路、赤い線は工事中・未整備区間です。
不忍通りの工事は「青丸」で囲った部分が当たります。
さて、もう一度工事区間を見てみましょう。
環状4号線 工事区間
分かりやすく、工事区間を実際の地図に重ねてみました。
工事中の区間は、不忍通り西端から新目白通りまでの区間です。新目白通りといえば、都電の走っている通りです。つまり、不忍通りを新目白通りまで延びるということです。
よく見ると、工事区間の一部が赤色の点線で描かれていることが分かります。
これはトンネルを表しています。通りを坂の頂上まで造るのではなく、上って下りるのなら、トンネルで良いじゃんということで、計画されたのでしょう。
不忍通り トンネル入口周辺
ちょうど、「目白台デュープレックスタワー」あたりから、地面に潜り込み、「豊明小学校」の南側あたりから地上に顔を出す計画のようです。
なるほど、既に予定区間の用地は取得しているようで、もともとあった建物は取り壊されており、空き地＆資材置き場になっています。
このあたりからトンネルが始めるのでしょうが、今のところ、それが信じられないくらい穏やかなままとなっています。
「目白通り」を渡りました。
ここからは新区間は、「新目白通り」を目指してひたすら下ります。
目白台一丁目遊び場
付近には「目白台一丁目遊び場」があります。この遊び場は台地を利用した二段式になっていて、上の台地からは新宿方面を見渡すことができます。かなり景色が綺麗です。
高台から新宿方面
屋上が、緑色のビルが見えます。あれは「西早稲田シティタワー」で、新目白通り沿いに建つ高層マンションです。つまり、あの場所まで通りが延長されるということです。
手前に見える白い建物は「豊明小学校」の屋上です。おそらくトンネルは、この下を通って、小学校の向こう側に顔を出すはずです。
小布施坂の下り階段
遊び場の横を通る「小布施坂」を下って見に行きましょう。
小布施坂下から高台（目白通り）方面
坂の途中から、目白台付近を見ます。木が茂っててよく分かりません。この辺りからトンネルが顔を出すのでしょう。
新目白通り（早稲田）方面
新目白通り側を見てみましょう。「西早稲田シティタワー」がよく見えます。いくらか建物がありますが、用地取得はほぼ完了しているようです。
さらに坂を下りていきます。
目白通り（目白台）方面
遠くに見える高い建物は、目白通り「クリオ目白台壱番館」です。
新区間は「小布施坂」沿いに通っているようです。もともと小布施坂は、大名屋敷の間にあった野道ですが、環状4号線の開通を機に、広い通りになるのでしょう。
新目白通り（早稲田）方面
新目白通りを見てみます。通りの真ん中を鳩が渡っています。
さらに坂を下りました。
目白通り（目白台）方面
「クリオ目白台壱番館」が遠くなりました。ちなみに、ここは文京区と豊島区の区境です。
豊川浴泉のある通り
ここから先は豊島区となります。「新目白通り」が近づいてきました。
ほぼ坂を下り、神田川付近に着きました。「迂回路」を示す看板があります。
迂回路のお知らせ
この辺りの歩道は工事に伴う整備が行われています。ここから「新目白通り」まで、工事区間を横切る歩道はすべて通行できないようです。
「新目白通り」沿いには「神田川」が流れています。
延伸する「不忍通り」は、この神田川を超えるわけで、新しく橋も取り付けられます。ところどころから、橋の姿を確認できます。
新しくできる橋（不忍橋？）
新しくできる橋（不忍橋？）
新しくできる橋（不忍橋？）
新しくできる橋（不忍橋？）
見た感じ、橋は完成しているですが、名前はまだないようです。無難に「不忍橋（しのばずばし）」なんてどうでしょう。
神田川を越えると「新宿区」に入ります。
新路線は約400メートルながら、文京区・豊島区・新宿と3つの区をまたぐ通りになります。
新目白通りから目白通り（目白台）方面
新目白通りから工事区間を眺めます。遠くに「クリオ目白台壱番館」が見えます。
反対側は坂が上ります。右側は甘泉園公園、左側の大きなビルは、坂上からずっと見てきた「新早稲田シティタワー」です。
「新目白通り」にはさくらトラム（都電荒川線）が走り、50メートルほど歩くと「早稲田駅」が見えます。
環状4号線の開通後は、この辺りの景色が変わるかもしれませんね。
環状4号線まとめ
「目白通り」から「新目白通り」まで、環状4号線の新区間を見てきました。新しくできる通りだけあり、道幅が広く利便性の高いように感じます。交通量も増えるのではないでしょうか。
最新記事 by ryuji@護国寺ナビ (全て見る)
- 【割引チケットあり】護国寺周辺で体験できる「お手軽レジャー特集」 - 2021年2月16日
- 千代田区だからこそ！新鮮な肉や野菜を買えるネットスーパーを比較しました - 2021年1月18日
- 雲海のホテル椿山荘東京！GoToトラベルキャンペーンで泊まりました - 2020年11月3日
- 『啄木鳥探偵處』の登場人物にゆかりのある文京区の名所を歩く！ - 2020年9月3日
- 地元住民が、バンドリ的「さくらトラム（都電荒川線）」に乗りました！ - 2020年5月31日
