護国寺駅住民が、利用可能な駅というと、「茗荷谷」「江戸川橋」「雑司が谷」「東池袋」「新大塚」「護国寺」。
程度の差はあれど、およそ歩いていける電車の駅はこのあたりでしょう。
今日は、この6駅を、2012年~2016年までの5年間の乗降人員を元に考察していきます。
目次
護国寺周辺の地下鉄の駅の利用者数を比較する
今回、考察する駅は下図のとおり。
そして下記の表は、5年間で乗降人員がどれくらい増えたのかを示しています。
駅名 | 2012年 | 2016年 | 増加率 |
---|---|---|---|
茗荷谷 | 69,497 | 77,552 | 111.6% |
江戸川橋 | 49,843 | 51,594 | 103.5% |
雑司が谷 | 13,638 | 17,896 | 131.2% |
東池袋 | 34,327 | 42,752 | 124.5% |
新大塚 | 22,303 | 24,849 | 111.4% |
護国寺 | 36,990 | 41,976 | 113.5% |
合計 | 226,598 | 256,619 | 113.2% |
利用者数が、圧倒的に多いのは「茗荷谷」で、それに次いで「江戸川橋」。ともに駅周辺に店舗が多く、生活しやすさが評価されているようです。
住みやすくて人気がある「茗荷谷」
常に多くの利用者数を誇る「茗荷谷」ですが、2014年から2015年にかけて、利用者が5,000人以上増加しています。これは駅前の再開発の影響です。2011年頃から、駅前のビルが一新されたり、大きなマンションが次々と建ったりしましたよね。
今も、次々とマンションが建設されています。
ちなみに「茗荷谷」は、丸ノ内線の他に乗り継ぎのない駅の中で、最も利用者が多い駅だそうです。
お洒落な店が並ぶ「江戸川橋」
次に利用者が多いのが「江戸川橋」。
多様な店舗が並ぶ、地蔵通り商店街があり、駅前に飲食店が多く利便性の高さが人気の理由。
ただし、5年間の伸び率が103.5%と、今回比較した駅の中で最も低いのが心配です。
良くも悪くも、安定した町という印象がありますよね。
最近は、裏神楽坂と呼ばれることも多く(前から?)、お洒落なカフェが目立ちます。神楽坂駅から「江戸川橋」まで歩くのがブームになれば、利用者数の増加に結びつくかもしれません。
これからに期待「雑司が谷」
逆に利用者が少ないのが「雑司が谷」。これは副都心線が2008年開業と新しく、まだまだ駅周辺の環境が整っていないためです。
ただし、直近5年間での増加率は131.2%と、6駅の中で圧倒的な伸び率を見せています。利用者数トップの「茗荷谷」と「江戸川橋」の増加率が111.6%、103.5%と伸び悩んでいるのと対象的ですね。
副都心線は池袋や新宿・渋谷へのアクセスも便利ですし、横浜へも乗り換えなしで行けます。移動のしやすさで言えば、上記6駅の中でも一番なのかなとも思います。
将来的に「雑司が谷」の利用者数が上位に迫る可能性だってあるかも。
タワーマンションが並ぶ「東池袋」
「東池袋」の増加率も見逃せません。この5年間で124.5%と「雑司が谷」に次ぐ伸び率を見せています。とくに2014年から2015年にかけては、利用者が3643人も増加しています。
これは豊島区役所の庁舎が「東池袋」に新設されたことが理由です。近隣に次々のタワーマンションが建設されているので、この伸びは今後も続きそうですね。
歩く人が多い?「新大塚」
利用者の伸び率が鈍化しているのが「新大塚」です。利用者も6駅中5位とそれほど多くありません。
駅前にスーパーマーケットがあって、飲食店もそれなりに充実しているだけに、もっと利用者がいてもおかしくないとは思うんですけどね。
あくまで推測ですけど「新大塚」周辺に住んでいる人って、JR大塚駅やまで徒歩か自転車で移動している気がします。わざわざ池袋駅まで一駅だけ乗って山手線に乗るんだったら、そっちのほうが早いですからね。
なので、住んでいる人の数に比べて、利用者が少ないのではないかと……、推測ですけどね。
安定した伸び率「護国寺」
「護国寺」は5年間を通して、伸び率は113.5%です。これは5年間で、利用者が4,986人増えたとも言えます。
さらに詳しく見るため、範囲を10年間に広げてみてみましょう。
護国寺駅の利用者推移表 | |
---|---|
2007年 | 34,217人 |
2008年 | 35,212人 |
2009年 | 35,394人 |
2010年 | 34,988人 |
2011年 | 36,933人 |
2012年 | 36,990人 |
2013年 | 37,859人 |
2014年 | 39,052人 |
2015年 | 41,548人 |
2016年 | 41,976人 |
2011年4月に、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の本社が「護国寺」に移転し、駅利用者が激増したように感じますが、実際にはそれほど影響がなかったようです(現在はMUS情報システム株式会社の本社になっています)。
音羽通りに、スーパーマーケット「マルエツプチ」が出来たり、飲食店が微増したりと、生活の利便性は徐々に上がっていますので、今後も少しずつ「護国寺」の利用者は増えていくのかななんて、個人的には思っています。
護国寺周辺駅の利用者数
上記6駅の利用者を合計すると、5年間で利用者は、30,021人増えています。これを増加率にすると113.2%。東京都全体が106.7%、23区全体が108.5%の増加率なのに比べると、やや高い伸び率です。
どの駅も、5年間で利用者が少なくなったところはありません。程度の差はあれど、堅実に利用者数を増やしているのが伸び率が高い理由かと思います。
「江戸川橋」にエレベーターが設置され「護国寺」も増設されました。今後も利用者が増えて、利便性が高まることを期待します。
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