護国寺駅6番出口から、音羽通りを歩くこと約3分!イタリアパン専門店「パーネ エ オリオ」があります。
店長の小林照明さんに、お話を伺ってきました。
目次
イタリアパン専門店「パーネ エ オリオ」
「パーネ エ オリオ」がオープンしたのは、2013年10月のこと。
小林さんは、もともとアパレル会社で15年以上働いていました。しかし、東日本大震災以降、食の安全について考えるようになり、イタリアで修行を詰んで、「パーネ エ オリオ」をオープンしました。
オープン当初を振り返り、小林さんは笑みを浮かべます。
イタリアで修行を詰んだとはいえ、実際に店を出すのは初めてのこと。最初は職人さんに助けてもらいながら、店を切り盛りしていたそうです。
イタリアパンの魅力を徐々に広め、今では護国寺になくてはならないパン屋さんとなりました。
日本では珍しいイタリアパンの専門店
そもそも、なぜイタリアパンの専門店を始めたのでしょうか?
フランスやドイツのパンはありますが、イタリアパンの専門店は多くありません。不安はなかったのか聞いてみました。
イタリアのパンに惚れ込んだ、魅力を広めたい」というのが原点です。正直、浸透するかはあまり考えていませんでした。それに、日本にイタリアパンの専門店がないと気づいたのは、店をオープンしてからです(笑)。
でも、日本でよく食べられているピザだって、イタリアパンの一種です。その点では、イタリアのパンを受け入れる土壌はあるはずです。
定期的に購入してくださるお客様、遠方から買いに来てくれるお客様も増えています。少しずつではありますが、イタリアパンの魅力を広められているのかなと思います
話を伺っている間も、店にはお客さんがやってきます。小林さんの思いは、着実に伝わっているようです。
パーネ エ オリオのパンを紹介
パニョッタ
イタリアローマで食べられている田舎パン「パニョッタ」。外はパリパリで中はもちもち。そのまま食べても、オリーブオイルを付けて食べても美味しいです。
店先に並んでいるパニョッタは、ひとつ1キログラム!希望に応じて、ハーフや、1/4カットに切り分けてもらえます。
生ハムをサンドして、軽くトーストしてクリームチーズを乗せても美味しいですよ。
フォカッチャ
イタリア料理でお馴染みの「フォカッチャ」。写真は、塩のフォカッチャ(手前)と、ゴルゴンゾーラのフォカッチャ(奥)です。
時間帯や季節ごと、いろんなフォカッチャがあるので、何度でも来たくなります。
他にも数多くのイタリアパンがあります。昼は会社員の方が休み時間に食べやすいよう惣菜系のパン。夕方は家でゆっくり食べられるよう食事用のパンが並べられています。
「パーネ エ オリオ」のパンは、どれも通常のパンよりも重みがずっしりとあります。これはパンの密度が高いから。とても腹持ちが良いので、すぐにお腹いっぱいになりますよ。
オリーブオイルもおすすめ
店名に「オリオ(イタリア語でオイル)」と付くように、「パーネ エ オリオ」では、パンに使うオイルにもこだわっています。店で売っているオリーブオイルは、イタリアから直接取り寄せたもの。
食の安全にこだわる小林さんが取り寄せるだけに、余分な成分がいっさい入っていない上質な油が使われています。
コンクールで入選したパネトーネ!
イタリアの菓子パンの一つパネトーネ。「パーネ エ オリオ」では、伝統的な製法を守ったパネトーネを味わえます。
「パーネ エ オリオ」をオープンしてすぐ、小林さんの作る「りんご・くるみ・しょうがのパネトーネ 」が、イタリア・ミラノ「レ・パネトーネ2014」で、準グランプリを受賞しました。
コンクールは、事前に「パネトーネ」を送り、選ばれたものだけが本選に進みます。日本人で本選に進んだのは小林さんが初めて。もちろん、準グランプリを受賞したのも日本人、アジア人では小林さんが初めてです。
最近では、日本のパン屋さんでも見かけることが多い「パネトーネ」ですが、本場イタリアで準グランプリを受賞した「パネトーネ」を作るのは「パーネ エ オリオ」だけ。
ただし、パネトーネは秋から春にかけての限定商品です。今期は最後の一個を私が買ったので、次の時期までお待ちください(ごめんなさい) 。
小麦粉をこねる機械です。「パーネ エ オリオ」をオープンするに当たり、イタリアから取り寄せたそうです。通常の機械ですと、こねるときに小麦粉が熱を持ってしまい、納得のできるハード系のパンや「パネトーネ」を作れないそうです。
厨房には、ロゼッタ用の分割機など、イタリアから取り寄せたものがたくさんありました。焼き上がったパンを乗せる板さえも、わざわざイタリアから取り寄せるこだわりよう。
このこだわりが、「パーネ エ オリオ」の美味しさの秘密。多くの人を惹き付けています。
護国寺から、イタリアパンの魅力を発信したい
「パーネ エ オリオ」がある場所は、もともと「ローリエ音羽」というパン屋がありました。
実は、「パーネ エ オリオ」が入る民家は、小林さんの実家だそうです。まだ、音羽通りの道幅が、今の半分くらいだったころに少年期を過ごされていました。
以前は音羽通りも、店がもっとありました。八百屋さん、肉屋さんは今もありますが、魚屋さんもありました。
ビルも少なく、のんびりしていたのを覚えています。
イタリアは日本に比べて生活が穏やか。平日でも18時頃からお酒を飲み、20時を過ぎた当たりからようやく食事をとります。そんなイタリアの文化を、パンを通して日本に発信したいですね
お会いする前は、イタリアパンを作る人って、どんな人だろうと不安でしたが、実際に小林さんに会ってみると、とても気さくな雰囲気の方でした。ただし、パンへの情熱はめちゃくちゃ熱いです。
「パーネ エ オリオ」でイタリアの魅力を味わってみてはいかがでしょう。
店舗情報
- pane&olio(パーネ エ オリオ)
- 住所:東京都文京区音羽1-20-13
- TEL:03-6902-0190
- 営業時間:10:00~18:00
- 定休日:日・月・祝日
- ウェブサイト:otowa Pane & Olio
- FB:FaceBookページ
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