テレビアニメ『啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)」が文京区とコラボ!文京区の名所を巡る、スタンプラリーとなりました。
【お知らせ】啄木鳥探偵處と文京区のコラボを記念して、描きおろしイラストを使用したオリジナルグッズの発売が決定しました! 詳細は文京区観光協会HPにてご確認ください!【コラボグッズ】https://t.co/k1Yq01n3xQ#啄木鳥探偵處 #文京DE啄木鳥旅 pic.twitter.com/VWPeraCS7q
— 一般社団法人文京区観光協会 (@Bunkyo_Kanko) August 28, 2020
同作品には、文京区にゆかりのある歌人、詩人がたくさん登場します。そこで今回は、『啄木鳥探偵處」の登場人物と、特にゆかりのある文京区の名所を紹介します。
目次
登場人物と文京区の名所
石川啄木
詩人・歌人・評論家(1886〜1912)
岩手から上京し、文京区音羽「大館光方」に住みつきます。いったん帰郷後、北海道に移ってから再び上京し、本郷にあった下宿宿「赤心館」、「蓋平館別荘」に住みます。次に家族を迎えて、新築間もない理髪店「喜之床」の2階に引っ越します。さらに小石川に移り、ここで最期を迎えました。それぞれの場所には、記念碑が建てられています。
- 大方光方跡地
- 赤心館跡
- 蓋平館別荘跡地
- 喜之床跡地
- 石川啄木終焉の地歌碑・顕彰室
金田一京助
言語学者・国語学者(1882~1971)
岩手から上京し、文京区を湯島、本郷「赤心館」、本郷「蓋平館」、向丘、本郷、本郷、本郷「旧居跡」、(杉並区)、本郷と移り住みます。赤心館と蓋平館では石川啄木と一緒でした。本郷の「旧居跡」には銘板が残されています。
野村胡堂
小説家・人物評論家(1882〜1863)
岩手から上京し、文京区に住みます。本郷には野村胡堂の居住の地が残されていますが、一般的に公開していないため詳細は省きます。文京区の隣り、千代田区にある「神田明神」の境内には、彼に作品「銭形平次捕物控』の主人公、銭形平次の碑があります。
平井太郎(江戸川乱歩)
小説家(1894〜1965)
三重から上京し、文京区千駄木にある団子坂近くで、古本屋「三人書房」を初めます。この団子坂は、後の小説「D坂の殺人事件』の名前の由来です。文京区の隣り、台東区には「喫茶店乱歩」があります。
吉井勇
戯曲、小説家(1886〜1960)
東京高輪の出身。文芸雑誌『スバル』を石川啄木らと編集しました。その当時、啄木を訪れて「蓋平館」で出入りしていたようです。
萩原朔太郎
詩人(1886〜1942)
郡前橋出身。吉野鉄幹らが結成した新詩社に参加。東京都北区のJR田端駅南に旧居跡があります。
若山牧水
歌人(1885〜1928)
宮崎県出身。友人であった石川啄木の臨終に立ち会います。短期間ずつですが、文京区内に12年間で6か所住んでいます。小石川植物園横の「御殿坂」の名盤には、次の詩が書かれています。
植物園の松の花さへさくものを 離れてひとり棲むよみやこに
- 御殿坂
芥川龍之介
小説家(1892〜1927)
文京区の隣り、北区には「旧居跡」、豊島区には「お墓」があります。
森鴎外
小説家、評論家、翻訳家、陸軍医、官僚(1862〜1922)
30年以上を文京区で過ごした方です。なので、区内にはゆかりの場所がたくさんあります。もっとも有名なのは、観潮楼(かんちょうろう)と呼んだ旧居跡でしょう。今は「森鴎外記念館」が建てられています。記念館周辺には、鴎外が奉納と言われる「根津神社の砲台台座跡(現・水飲み場)」や、小説『青年』で描かれた「S坂(新坂)」などがあります。
- 森鴎外記念館
- 根津神社の砲台台座跡
- 新坂(S坂)
夏目漱石
小説家、評論家、英文学者(1867〜1916)
有名な小説家です。処女作『吾輩は猫である』の舞台となった旧居後は「夏目漱石旧居後(猫の家)」があります。ただし実際の家屋は愛知県「明治村」に移されています。西片には、その後の旧居跡の名盤があります。
文京区には、伝通院、こんにゃく閻魔、金剛寺坂、三四郎池(東京大学構内)など、小説に出てきた場所がたくさん残されています。
- 夏目漱石旧居後(猫の家)
- 夏目漱石・魯迅旧居跡
アニメで描かれた名所
作品では、かつての文京区の名所が描かれています。いくつか見てみましょう。
蓋平館
主人公、石川啄木と金田一京助が下宿していました(アニメ版)。本郷の坂を登ったところにあるので景色は抜群。啄木はここの3階に住んで、「富士山が見える」と喜んでいたそうです。
御茶ノ水駅
啄木と京助が、連れだって歩いていた道です(主に浅草12階から帰るとき)。川は神田川で、奥に見える建物は、昔の「御茶ノ水駅」の駅舎です。橋は「御茶ノ水橋」で、駅舎が今よりずっと西にあったことが分かります。
ミルクホール「菊乳舎」
詳しくは分かりませんが、都電が走っているところを見ると「本郷通り」だと思います。かつては東京大学正門前を都電が走っていました。
両国橋
明治時代の両国橋です。第8話で啄木が蓋平館を飛び出した後にいた場所です。この頃の両国橋は今と違い、鉄骨が三連に連なる作りでした。何度も付け替えられ、今の形になっています。
『啄木鳥探偵處』を見よう!
アニメ版『啄木鳥探偵處』はすでに放送を終えています。なので、今から見るなら、Amazonプライム・ビデオやdアニメストアなどがおすすめです。ほとんどの作品が、月額400円〜で見放題とお得です。
文京区の街歩きと合わせて楽しんでください。
最新記事 by ryuji@護国寺ナビ (全て見る)
- 【割引チケットあり】護国寺周辺で体験できる「お手軽レジャー特集」 - 2021年2月16日
- 千代田区だからこそ!新鮮な肉や野菜を買えるネットスーパーを比較しました - 2021年1月18日
- 雲海のホテル椿山荘東京!GoToトラベルキャンペーンで泊まりました - 2020年11月3日
- 『啄木鳥探偵處』の登場人物にゆかりのある文京区の名所を歩く! - 2020年9月3日
- 地元住民が、バンドリ的「さくらトラム(都電荒川線)」に乗りました! - 2020年5月31日