とにかく広い!
実際の面積で言うと、坂を上りきったところにある目白台公園や、茗荷谷の教育の森公園のほうが遥かに広いんですが、なぜか体感的にとても広く感じる公園です。
その理由は、関口の台地に沿うようにして公園が造られており、その敷地のほとんどが急斜面。公園内での移動はめちゃくちゃ疲れるので、広く感じることにあると思います。
また、入り口は普通の公園っぽいのに、思いのほか奥が広いことも理由ではないでしょうか。
関口台公園の歴史
関口台公園ができたのはかなり昔。1969年に公園用地として文京区が地所全ての所有権を得て着工、1971年に完成しました。
1971年といえば、東京メトロ「護国寺駅」ができる3年も前。開業当初、護国寺駅の利用者数は約1万人と今の半分ほどですから、まだまだ音羽の町並みが、のどかだったころに開業したわけです。
ちなみに、公園ができる前、同所にはマレーシア大使館がありましたが1967年に移転しています。
1967年といえば、音羽が一丁目から九丁目といった旧町名から、今の町名になったころ。さらに、不忍通りを走っていた都電が廃止となったのが1971年です。1960年代から1970年代かけて、大きく変革を遂げたこころに関口台公園ができたのでしょう。
関口台公園を歩く
とまぁ、前置きが長くなってしまいましたが、今回は文京区の関口にある「関口台公園」を紹介します。
急斜面に造られた公園
関口台という名前のとおり、関口台地の斜面に造られていて、公園の敷地のほとんどが急斜面。公園のすぐ横にある坂道「鳥尾坂」とほぼおなじ勾配です。
公園の一番低いところは横を走る首都高速を見上げるのに、上まで行くとほぼ同じ高さになります。この斜面を活かして巨大すべり台なんて作ったら人気が出ていたかもしれません。危なっかしくて仕方ないですけどね。
音羽通り側からこの公園に入った場合、最初にやることは「坂を上る(登る)こと」。入り口付近には何もなく、だいたい地上3階くらいの坂道・階段を登らないことには遊具はおろか、広場にさえたどり着くことができないのです。※トイレは音羽通り側にあります。
園内で見られる植物
広大な敷地のほとんどは、元々の地形を活かした台地や木々が占めています。そのため、公園内にはたくさんの植物が自生しています。
公園敷地の約半分を占める山の斜面には、多くの種類のツツジが植えられています。主な品種はキリシマツツジ、クルメツツジ、ヒラドツツジ、レンゲツツジ、キレンゲツツジ、コバノミツバツツジ、ケラマツツジ、フジマンヨウなど。
4月から5月にかけて、これらは次々と花を開き、最盛期には全山が花で燃え立つように見えます。引用:文京区関口台公園
たしかに最盛期に行くとたくさんの花や緑に囲まれます。見る場所によっては、それなりの観光地のように見えますよ。
遊具だってあります
あまり目立ちませんが、敷地の端っこのほうには遊具があります。
敷地面積のわりには若干寂しめですが、ここで遊んでいる子どももちらほらと。でもやっぱり、丘や脇道を走り回っている子どものほうが圧倒的に多いですね。
音羽周辺って、坂道が多いですが、そのほとんどが道路として使用されているため、意外と子どもが走れるような坂道は少ないです。
なので、坂自体が子どもの遊具になっているんでしょうね。体力の衰えた大人からは考えられませんが。
あまり多くはありませんが、春にはサクラ、秋には紅葉が楽しめます。サクラと言えば、すぐ近くの江戸川公園や茗荷谷の播磨坂が有名ですが、あっちは酔っ払った花見客が多くて花見どころではありません。ゆっくりと楽しむならここがおすすめ。
もし時間が少し空いたなら、関口台公園をゆっくり散策してみてはいかがでしょう。
関口台公園にトイレはある?
敷地の下側にトイレがあります。トイレットペーパーもありますよ。
関口台公園の開園時間は?
普通の公園なので基本的にずっと開いています。しかし、外から中が見えにくいので、夜中に入るのは控えておいたほうが良いでしょう。
データ
最新記事 by ryuji@護国寺ナビ (全て見る)
- 【割引チケットあり】護国寺周辺で体験できる「お手軽レジャー特集」 - 2021年2月16日
- 千代田区だからこそ!新鮮な肉や野菜を買えるネットスーパーを比較しました - 2021年1月18日
- 雲海のホテル椿山荘東京!GoToトラベルキャンペーンで泊まりました - 2020年11月3日
- 『啄木鳥探偵處』の登場人物にゆかりのある文京区の名所を歩く! - 2020年9月3日
- 地元住民が、バンドリ的「さくらトラム(都電荒川線)」に乗りました! - 2020年5月31日