護国寺から江戸川橋に沿って続く音羽通りに続く紅葉並木。
12月も中旬になり、落ち葉が目立つようになってきました。
ところでなぜ木の葉は紅色になったり黄色になったりするのか知っていますか?
今回は、紅葉と黄葉の違いについてまとめてみました。
紅葉と黄葉の違いはなぜ起こる?
紅葉(こうよう)とは落葉広葉樹の葉が紅色や黄色に色づくことを言います。
一般的には紅くても黄色くても紅葉(こうよう)と表現しますが、正しくは紅色に色づくことを「紅葉(こうよう)」、黄色に色づくことを「黄葉(こうよう)」と言います。
それではなぜ、二つの色に分かれるのでしょうか?
木の葉には「クロロフィル」という緑色の色素と「カロチノイド」という黄色の色素が含まれています。これらは葉の葉緑体の中にあり、春と夏の日差しの良い日は、協力して光合成を行ないます。
この時点では「クロロフィル(緑)」のほうが強いので、葉の色は緑です。
しかし、秋になって日差しが弱くなってくると、先に「クロロフィル(緑)」が分解さてしまい、「カロチノイド(黄)」だけが残ります。
この時点で、葉の色は黄になります。これが黄葉です。
さらに、モミジなど紅く黄葉する植物は、葉の中に糖分が増え、「アントシアン」という紅い色素が合成されます。
この時点で、葉の色は紅になります。これが紅葉です。
紅色になる葉、黄色になる葉
まとめると、葉の色の状態は次のようになります。
緑色→クロロフィルの分解
黄色→カロチノイドの分解
紅色→アントシアニンの合成
葉が緑色から紅色になるもの(紅葉)
緑→(黄)→紅
厳密にいうと黄色になるときもありますが、黄と紅がほぼ同時に進行します。そのため、黄色の状態が飛ばされたように見えます。
(例)カエデ、モミジ、ツツジなど
葉が緑色から黄色になるもの(黄葉)
緑→黄
黄色から紅色の反応がほとんど見られないため、黄の葉のまま散ってしまいます。
(例)イチョウ、ヤナギ、カバノキなど
葉が緑色から黄色を経て紅色になるもの(黄葉・紅葉)
緑→黄→紅
葉の要素が順番に分解&合成を経て色が変わります。
(例)トウカエデなど
紅葉も黄葉も楽しもう
葉が黄色くなってり紅色になったりするのかを紹介しました。
とはいえ、植物はなぜ色が変わるのかというと、実は詳しくはわかっていなかったりします。
護国寺周辺の黄葉や紅葉を眺めながら、ゆっくり想像してみてはいかがでしょうか。
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