肥後細川庭園(新江戸川公園)に行ってきた!見どころ・アクセスを紹介

新江戸川公園(肥後細川庭園)に行ってきた!見どころ・アクセスを解説
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今日は、東京都文京区の「肥後細川庭園」を紹介します。

秋の紅葉ライトアップ‐ひごあかり‐肥後細川庭園に行ってきました

肥後細川庭園とは?

肥後細川庭園は、東京都文京区目白台にある文京区の区立公園です。

もともとは、明治時代の華族、細川家が屋敷の敷地内に造った日本庭園で、大きな池を中心とした池泉回遊式庭園が特徴です。

池泉回遊式庭園=池を中心に、園内を回遊して鑑賞する庭園

庭園の面積は、約18,500平方メートルで、東京ドームのグランド面積の約1.4倍以上。池や背後の山並みなど、さまざまな風景の移り変わりを楽しめるよう設計されています。

もともと、この地は幕臣の邸宅でしたが、幕末に細川家の下屋敷となり、その後本邸になりました。1960年には東京都が土地を購入し、翌年に公園として開園。1975年に文京区に移管され、今に至ります。

肥後細川庭園の見どころ

それでは、肥後細川庭園の見どころを紹介していきましょう。

大泉水、池泉回遊式庭園の要

正門、中門を経て庭園内に入ると、大きな池が目に入ります。

肥後細川庭園の池泉回遊式庭園・紅葉

11月に撮影、紅葉が綺麗です

この池は「大泉水」です。

肥後細川庭園では、大泉水を中心に回遊するように造られています。池を眺めながら、周囲の木々や花、さらには背後の山並みから、季節の移り変わりを楽しみましょう。

肥後細川庭園の池泉回遊式庭園

2月に撮影、季節によって景色が変わります

夜道を照らす灯籠

池の周辺には、たくさんの灯籠が設置されています。

肥後細川庭園の春日灯篭

春日灯篭、標準的な灯籠で「春日神社」が代表的です

肥後細川庭園の雪見灯籠

雪見灯籠、水面を照らすため少し背が引く造られています

池に目を奪われがちですが、なにげない灯籠にも注目してみてください。

金沢の兼六園にある徽軫灯籠は、雪見灯籠が変化したものです。

大泉水を区切る、土橋

大きな大泉水を区切るように、土の橋が架けられています。

肥後細川庭園の土橋

土橋には手すりがありません。注意して渡りましょう。

土橋を区切りに広い方を大池、狭い方を中池と言います。土橋の上から大池を見ると、松聲閣(しょうせいかく)と目白台の台地を背景に、素晴らしい景色を楽しめます。

土橋を渡ったら、樹林の中を進みます。

十三重の塔

小高い丘が池にせり出しています。ここには、十三重の塔が置かれています。

肥後細川庭園の十三重塔

石で造られた十三重塔

十三重塔といえば、奈良「談山神社」が有名。近くの椿山荘でも見られるように、何かしら価値のある場所に設置されるものです。しかし、肥後細川庭園では、なぜこの場所に置かれているのかは分かっていないそうです。

きっと、ここから眺める景色が素晴らしかったのでしょう。

目白台から注ぎ込む、湧き水

肥後細川庭園の湧き水

池の端を控えめに滝が流れます

池の端には滝が流れています。一見すると何気ない滝ですが、重要な役割を持っています。

実は肥後細川庭園の池は全て湧き水と雨水で満たされており、人口的に循環された水は使用されていません。この規模の庭園では、かなり珍しいそうです。

湧き水は「鑓り水」(やりみず)の手法を取り入れ、岩場から芝生へと細い流れをつくっています。

肥後細川庭園の遣り水

すぐ隣の和敬塾を源泉とする、湧き水です

鑓り水を通り過ぎると、元いた場所に戻ります。

肥後細川庭園の、地形の変化を巧みに取り入れた立体的眺望を味わえたでしょうか。

肥後細川庭園の松の木

見ごたえのある、松の木

忠実に再現された、松聲閣(しょうせいかく)

松聲閣(しょうせいかく)は、細川家の本邸が目白台地の上にあったころ、学問所として造られた建物です。

肥後細川庭園の松聲閣(しょうへいかく)

過去の図面を忠実に再現しています

長い間、耐震性を高めるための修復工事が行われていましたが、2016年1月にリニューアルし、開放されました。

建物は2階建てで、1階は茶室と集会所として、2階は展望所として使用されています。

庭園を一望できる「山茶花」

肥後細川庭園の松聲閣(しょうへいかく)

2階の和室です

松聲閣の2階には、細部まで拘った和室が用意されています。

肥後細川庭園を松聲閣(しょうへいかく)から見る

窓から、池泉回遊式庭園の全景を見れます

和室からは、庭園を見渡せます。

休憩室(喫茶)「椿」

肥後細川庭園の松聲閣(しょうへいかく)

庭と池を同時に楽しめます

1階の茶室は、休憩室(喫茶)になっています。

肥後細川庭園の松聲閣(しょうへいかく)和菓子

呈茶は500円から

庭を眺めながら、抹茶と和菓子をいただけます。

何度でも来たくなる、四季折々の風情

肥後細川庭園の花(菊)

庭園に咲く花

肥後細川庭園では、いたるところに多くの花や木々が植えられています。

「門外不出の肥後六花」と呼ばれる、熊本独特の花のうち、4つ(肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後山茶花は、この庭園で見ることができます。

肥後細川庭園の肥後椿

肥後六花の一つ、肥後椿

春は桜や梅に肥後椿、夏は肥後花菖蒲、秋は紅葉に肥後山茶花、冬には雪吊りと、四季ごとに表情を変える、美しい自然をお楽しみください。

冬には雪景色も!(文京区・肥後細川庭園

細川家と永青文庫(えいせいぶんこ)
庭園の東側からは、永青文庫への通用口があります。

肥後細川庭園の山道

階段を上がると、永青文庫です

永青文庫は、古美術を中心とした美術館で、細川家伝来の歴史的資料や蒐集品などを収蔵し、展示・研究を行っています。

細川コレクション永青文庫

細川家に仕える使用人が住んでいた建物です

細川コレクション永青文庫

細川家の歴史資料や美術品が公開されています

昭和初期に造られたものであり、庭園内の建物とはまた違った趣があります。期間ごとに展覧会も開催していますので、肥後細川庭園と合わせてご鑑賞ください。

肥後細川庭園の南門

南門、江戸川橋から歩くと、こちらの門のほうが近いです

肥後細川庭園の西門

西門、目白台運動公園を見るときは、こちらの門から

肥後細川庭園のししおどし

しおとし。音を鳴らし、イノシシやシカを追い払います

肥後細川庭園の青い空と池

秋は紅葉が周囲を染めます

肥後細川庭園の雪吊り

雪吊り。冬が近づくと雪支度を始めます

肥後細川庭園のここがおすすめ

肥後細川庭園は、歴史ある庭園ながら、散策だけなら無料で楽しめる、めちゃくちゃお得な場所です。

自然を存分に利用して造られているので、季節ごとに訪れるがおすすめ。

新江戸川公園の雪景色

出典:新江戸川公園「公園だより」

特に冬には、雪の重さから木々を守るため、雪吊りが取り付けられます。

肥後細川庭園の雪に覆われることは、あまりありませんので、見れた方はラッキーです。

肥後細川庭園へのアクセス

肥後細川庭園周辺の地図

肥後細川庭園周辺の地図

肥後細川庭園に行くには、主に次の3つの方法があります。

  1. 東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」から、徒歩で15分
  2. 都営バス「早稲田駅」から、徒歩で5分
  3. Bーぐる「目白台一丁目駅」から徒歩で5分

上の図は、早稲田駅からのアクセスです。駅を出て「新目白通り」を渡り、路地裏を進むと肥後細川庭園の入り口が見えてきます。

大きな庭園なので迷うことはないですが、念のため、地図を事前によく調べてから行くようにしてください。

肥後細川庭園の基本情報

  • 東京都文京区目白台1-1-22
  • TEL 03-3941-2010
  • http://parks.prfj.or.jp/shin-edogawa/
  • 開園時間:午前9時~午後5時(2月?10月)、午後4時半(11月?1月)
  • 休園日:12/28?1/4
  • 入園料:庭園の見学は無料(各施設は別途料金)

秋の紅葉ライトアップ‐ひごあかり‐肥後細川庭園に行ってきました

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