我楽田工房は、「いまを面白く みらいを創る」を合言葉に、ボノ株式会社の横山貴敏さんが立ち上げた「地域をつなぐ拠点。ファンをつくり、ファンと共につくる場所」。
江戸川橋から早稲田方面に歩くこと約10分。神田川と新目白通りの間の路地にあります。
今回は、横山貴敏さんと、我楽田工房の設計に携わった、カイダ建設設計事務所の海田修平さんにお話を伺ってきました。
我楽田工房について
我楽田工房がこの場所にできたのは、2014年7月です。もともと印刷工場だった場所を利用し、「人と地域をつなぐ拠点。周辺の住民だけでなく、全国の地域とつながるコミュニティスペース」としてオープンしました。内装は、自分たちの手でほぼ作りました。みんなで天井の板を剥がし、壁や床にペンキを塗り、木のキッチンを作るなど、少しずつできあがりました。
玄関は、建築家の海田さんの協力の下、人が集まる玄関をテーマとしたワークショップを開催してデザインしました。木は海田さんの出身地、三重県の杉や要材を使用しています。
コミュニティスペース
我楽田工房は、「我楽田工房ギャラリー」と、併設する「我楽田長屋」の2つの建物で構成され、コーワーキングスペース、オフィス、イベント、展示会場として利用できます。
ギャラリーには木のキッチンがあり、単なる展示会場とだけではなく、食事会や料理教室、パーティーの場としても使用可能です。コミュニティスペースとして、いろんなことに活用していただきたいです。
我楽田工房があるのは文京区関口。最初に書いたとおり、江戸川橋から早稲田方面に約10分歩いた場所にあります。このあたりは文京区の区境で、南にある新目白通りを渡ればすぐ新宿区ですし、西に少し歩くと豊島区につきます。
出身が文京区なので、このあたりに馴染みがありました。最初は神楽坂で物件を探し始めましたが条件が合わず、周辺地域を探しているうちに、関口に行きつきました。ここで僕たちの活動を理解してくれた大家さんに出会い、オープンすることに決めました。
大家さんには、イベントをやっていろんな人が出入りするから、騒々しいこともあると、最初に言いました。すると、「もともと印刷会社で、一日中機械が動いていたから大丈夫」と言っていただきました。いつか、イベントで薪ストーブを工房の前で炊いたときも、「昔懐かしい」と歓迎してくれました。懐の広い大家さんで助かっています。
くまぐみについて
--手・足・耳などの12個のパーツをくみひもを使って組み立てる「くみぐま」は、基本的な構造は出来上がっているので、残りをちょっと考えるだけで(例えば、パーツを一個つくるだけでも)オリジナルキャラクターが作れるのがポイントです。実際に、工房に並べられたくまぐみを見ると、実にバラエティ豊かなくまぐみが鎮座しています。
くまぐみは、作る人や企業によって個性が出ます。例えば紙のパッケージを設計している会社ですと、全身が紙のパッケージで作られていますし、胴体が鳥かごになっていたりステンドグラスになっていたりするものもあります。皆さん、自身が選んできたものをくっつけて作っています。
見た目がぬいぐるみなので、なかなかくみぐまのコンセプトを伝えることが難しいのですが、今後は全国規模で呼びかけ、様々な地域でくみぐまを活用したイベントを実施していきます。
早稲田〜江戸川橋を、お洒落でアートな町へ
今は我楽田工房のある関口周辺を盛り上げたいと思っています。このあたりには、我楽田工房の他にもギャラリーや雑貨、スタジオなどが増えています。
桜が満開になる3月には、「神田川アートブロッサム」が主催する企画として「weアートフェスティバル」を近隣のお店と協力して行います。これはカイダ建築設計事務所の海田修平さんを中心に、神田川沿いに、早稲田から江戸川橋周辺をアートでお洒落なまちに彩るイベントです。
アートイベントは毎年行っていて、文京区だけではなく、新宿区や豊島区からの出店もあるイベントです。我楽田工房では、クリエイターによる展示会のほか、我楽田長屋では2日間限定のフリーマーケットを実施します。
現在、出店いただける店舗や企業さんと最終協議に入っています。近いうちに情報公開できるのと思います。ぜひ遊びに来てください。
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