東京三大豆大福として、必ず名前が出るのが護国寺の「群林堂」。
【東京三大豆大福】瑞穂、群林堂、松島屋。結局どこが一番美味しいの?
今日は、護国寺を代表する有名店「群林堂」を紹介します。
群林堂の創業は大正初期。
初代主人が産み出した豆大福の味を、現代の2代目主人が継承しています。
文豪が愛した大きな豆大福
日本を代表する出版社である講談社・光文社の近くに店舗を構えています。
そのため、三島由紀夫や松本清張などの手土産として文豪にも古くから愛されてきました。
行列のできる有名店
開店前から大行列のできる有名店です。
週末は50人以上のお客さんが並んでいることも珍しくありません。
めでたく購入できると、このような渋いレトロな包み紙に入れてくれます。
流行る気持ちを抑えて、自宅や得意先まで丁寧にお持ち帰りください。
豆大福はやわらかく崩れやすいので、丁寧に取り扱わないと崩れますよ。
黄色い看板が出ると、売り切れの目印です。
豆大福は人気のため、午後の早い時間には早々と売り切れますのでご注意を。
しかし、扉が開いているうちは、豆大福以外の和菓子は残っています。
全ての商品が売り切れたら、その時点で閉店となります。
正式な閉店時間は17時ですが、15時くらいには売り切れていることが多いです。
人気の和菓子を紹介
豆大福
これが東京三大豆大福と呼ばれる、群林堂の豆大福です。
直径は約6センチほど、通常の豆大福に比べて、打ち粉が多めにまぶされているのが特徴。
表面に顔をのぞかせるのは、北海道富良野産の赤えんどう豆。ちょっぴり硬めで、ほのかに塩味が効いています。
えんどう豆の数は一個につき、なんと30粒以上!お餅の中にギッシリと詰め込まれています。
お餅はもち米が原料で、弾力があり、やや薄めながら、軽く持っただけで指のあとが付くくらいの柔らかさです。
ぎっしりとつまった大納言小豆
半分に切り、中を覗くとたっぷりと詰まった餡子があふれ出してきます。
赤みがかかった黒色のつぶ餡は、北海道十勝産のえりも小豆から作られており、甘すぎず、繰り返し食べたくなる味。
群林堂の豆大福は、和菓子が苦手な人にも好まれることが多いのは、この絶妙な甘さのバランスに秘密があるのだと…思います。
塩味の効いた豆
大満足の豆大福
赤えんどう豆の塩味が全体に効いており、好みが分かれますが、総じて愛される味を保っています。
歯ごたえのある赤えんどう豆、もっちりとした餅、そしてしっとりと程良い甘さの餡子、それぞれがお互いを強調し、最高の豆大福に仕上がっています。
少し時間を置いて、もう一つ食べみましたが、餅の硬さや餡子の水分が落ち着いてきて、出来立てとはまた違った味を楽しむことができました。
餡子もたっぷり、豆もたっぷり。かなり満足できる豆大福でした。
あえて難点
あえて難点を挙げると、賞味期限が当日のみということでしょうか。
保存料やら混ぜモノがありませんので、少しでも時間を置いてしまうと、皮の乾燥が始まり、食感がまったく異なってしまいます。
保管する場合は
保存する場合はラップを巻いて冷蔵庫にて保存してください。
1日置いた豆大福です。
写真では分かりにくいですが、表面が硬くなっています。
そのままでも食べることはできますが、トースターで少し焼くと柔らかくなります。
餡の美味しさは健在です。
とにかく、少しでも早くお召し上がりになることをお勧めいたします。
豆餅
餡子の入っていない豆大福と思いきや、まったく同じではなさそう。
手に持っても崩れず、豆大福よりもやや固めの餅が使用されています。
塩辛さで好みが分かれます
餡が入っていない分、豆大福よりも赤えんどう豆の塩気がダイレクト!
人によっては少し味気なく感じるかもしれませんが、じっくり味わうと、なぜか穂のかに甘みも感じてくるから不思議です。
豆の塩分はしっかりと全体に効いていますので、塩気のきいた餅が好きか嫌いかで好みが分かれそう。
個人的には、赤えんどう豆の味を存分に愉しむことができて大好きです。
もしかすると、この塩辛さは、日本酒なんかにも合いそう。
焼くと餅が柔らかくなります
餅に赤えんどう豆を加えたシンプルな一品。
餡の苦手な人にも勧めることができるのではないでしょうか。
元々、固めの餅が使用されているため、時間がたっても、餅の硬さに変化が少なかったです。
トースターで少し焼くと、買ってきたときよりも柔らかさが増します。
餅がすご~く伸びて、食感が変化します。
お試しあれ!
かのこ
豆大福とは対照的に、ディスプレイの中で存在感を放つ「かのこ」。
黒光りする外観が印象深い和菓子です。
店では、このようにプラスチックトレーに入って売られています。
表面を覆っているのは、艶のある大納言小豆で、大きくふっくらとしています。
名前の由来
かのこの名前の由来は、隙間なく並ぶさまが鹿の背の斑点に似ていることが来ています。
しかし、群林堂のかのこは、仏像の後頭部にしか見えません。
中はなめらかさっぱり
割ってみると、あんこがぎっしり。
外側も内側も真っ黒ですが、それぞれ質の違う黒色という感じ。
豆大福にも使用されている小豆をこし餡にして、北海道産の大納言小豆で覆った一品です。
光沢のある大納言小豆は風味も豊かで、中のこし餡は甘さが控えめでなめらか、しつこさをほとんど感じさせません。
周りの大納言の粒の食感とで丁度いい感じ。
お茶と良く合う味です。
絶妙なコンビネーション
はっきりと調べたわけではありませんが、かのこは豆大福と一緒に買って帰る人が多いように思います。
きっと、豆大福の白色とかのこの黒色のコントラストが見た目のインパクトを与えるのでしょう。
上品な黒色は、群林堂の和菓子の中でも見た目が美しく、細かな手仕事が伺えます。
栗蒸し羊羹
群林堂の隠れた名物、栗蒸し羊羹です。
栗の味と香り
ご覧のように、大きめの栗がゴロゴロたっぷりと!
あえて形を揃えていないところに素朴さを感じます。
栗はしっかりと練り混んであるので舌触りはまろやか。
口の中に入れた瞬間に上品な風味が広がり、美味しさが伝わります。
羊羹にも注目
羊羹は、小麦粉や葛粉を加えて蒸し固める蒸し羊羹を使用。
力をほとんど入れなくても竹串が通るほど柔らかく仕上がっています。
食感は歯切れが良く、硬過ぎず柔らか過ぎず全体的にバランスが良い。
手作りらしい素直な味で、ちょっともっさりした餡が栗と良く合います。
甘さの感覚は、豆大福の餡に同じく甘さ控えめ。
もしかすると、それよりも甘さが抑えられているかもしれません。
くどくなくてサッパリ、シンプルな味です。
桜餅
東京ということで、長命寺と呼ばれる関東風の桜餅です。
桜餅は東西でスタイルが違っており、個人的には道明寺と呼ばれる関西風のほうが好みですが、群林堂の桜餅を食べると、関東風も好きになってきます。
餡の周りに、薄いながらもしっかりとコシのある餅が巻かれています。
つぶ餡とこし餡から選べます
桜餅といえばこし餡が主流ですが、群林堂の桜餅はこし餡とつぶ餡から選ぶことができます。
同じ数ずつ買うもよし、好きなほうだけ買うもよし。お好みでご購入ください。
春の到来の予感
塩漬けされた桜の葉が、薫り高く甘さに深みを与えて、美味しく仕上がっています。
どちらの餡も美味しいですが、あえて選ぶとなると、やはり食べなれたこし餡に軍配が上がりました。
いずれにせよ、やさしい桜の香りが季節を感じさせてくれます。
季節限定
桜餅は、期間限定の和菓子です。
桜が咲くころには違うメニューに変わります。春先だけ味わうことのできる商品です。
見つけたら、すぐに買わないと、次はないかもしれませんよ。
- DATA
- 東京都文京区音羽2-1-2
- 護国寺駅5番出口より徒歩1分
- 都バス音羽二丁目より徒歩1分
- 03-3941-8281
- 群林堂のウェブページ(食べログ)
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